人材が定着する企業を調査してみた。その特徴5つとは。

人材監理の正解|人材が定着する会社の特長

目次

人材が定着する会社の特長5つ

1 人それぞれが「異なる者」であることを認識し、受け入れている。

お互いに考えることや言いたいことが「伝わらなくて当然」という認識があること。

2 社内での役割とルールが明確

社員が自分が何をしたらいいか迷いがない状態であること。

3 評価が明確

 社員が、何をすれば○なのか、何をしたら×なのかを理解していること。

4 上下関係が明確である

社員が誰の評価を受ければいいのかを明確に理解していること。

5 言語化され共有されている

上記が明確に決められたものが言語化され、共有されていること。

定着する会社とは?

今回は、人材の定着について記載します。非常に難しく永遠のテーマのような話です。私が、外国人を受入れているさまざまな企業様と関わらせていただいた中で、個人的に感じたことを自分なりに法則化してみました。正解というわけではありませんので一つの仮説という程度で読んでいただければと思います。

定着する会社の特長5つ

 まず、外国人の定着率の高い企業について客観的に観察してみた特徴5つです。

①人それぞれが異なるということを理解している

②社内ルールが明確

③評価が明確

④上下関係が明確

⑤それらが言語化され共有されている

です。

そして、これらの結果として、外国人のみならず日本人の定着率も高い傾向があり、一般的に人手不足業種ではあるもののあまり人手不足感がない印象です。

5つの特徴に共通することは”成長”

定着率の正体は、各人の「成長」です。高度成長期の会社のようなイメージを持たれるかもしれませんが、社員が成長することでしか組織は成長しません。

その成長の実感が会社にい続けるメリットになり定着する理由となるようです。最近よく言われる優しい組織よりもある程度の厳しさと緊張感がある方が定着するっていう少し逆説的な現実だなあと思いました。

簡単に説明します。

まず、出発点は、自分以外の人は自分とは絶対的に異なっている存在であることを受入れることができるかどうかです。

それは、言葉が違うとか異文化とかそういう概念を超越したものです。人それぞれ育った環境も、習慣も関わってきた人々も、物事の感じ方も違うので同じ物事一つでも異なるイメージをして当然だ、という感覚です。

そういう風に考えることが出来れば、お互い理解し合うためには、共通の認識を持つ必要が生じます。その共通の認識に従って人間関係を築くことがお互いを尊重し合って生きるためには必要なんじゃないかって思います。

じゃあ、その共通の認識が何かというと「ルール」や「評価」「上下関係」になります。

ルールや役割の価値

ルールがあることで、何を基準にしたらいいかを理解することができます。

ご飯何食べたいか友人に聞いたときに「なんでもいい(ルールなし)」より「ラーメン(ルールあり)」と言われたほうが選択のストレスが減ります。基準ができることで人間関係が円滑になるわけですね。

評価の価値

評価も同じです。適正な上下関係のもと誰の評価を自分が獲得すればいいのかを明確にした状態で何をすればプラスに評価されマイナスに評価されるかが言語化されていると、上司も部下も同じ採点表を持っているわけなので、目標(の先にある成長)へと一直線に向かう(上司は部下を向かわせる)ことが可能となります。

やりがいとは

 このように成長に向かって走り続けふと後ろを振り返ったときに自分の成長を実感し、やりがいを感じ、昇格して給与も上がっていたと気付き、もっと、この会社で頑張ろうと思えるのではないでしょうか。

共通の認識を持つことが異なる人同士尊重し合うということであり、そういうシンプルな思いやりがわかりやすくて受入れやすいのではないでしょうか。

いい人材を集めるかどうかではなく、ともに成長することのできる会社を目指すことが人材定着の一丁目一番地なのだと、私は、思っています。

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この記事を書いた人

MIYOSHI ATSUSHIのアバター MIYOSHI ATSUSHI 代表社員

名古屋の行政書士。就労に関する在留資格の専門。特に、技術・人文知識・国際業務、技能実習、特定技能などの就労系の在留資格が得意。名古屋では最大規模の実績。
外国人雇用の正解×人材監理の正解を提案することで、”世界中のあらゆる人の成長を加速させる”ことが理念。
自身の経験から生まれた理論で御社の採用・教育・定着・キャリア・成長にコミットします。

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