外国人雇用の正解|人材監理の正解|幸せとは、貢献と成長と覚悟
幸せになる3つのステップとは?
幸せの3ステップは以下のとおりです。
どれか一つではダメです。すべてが「順番通りに」達成されていく必要があります。
- 「わたし」の幸せを追求すること
- 「あなた」の幸せを追求すること
- 「私たち」の幸せを追求すること
いいですか、必ず 順番通りでないといけません。
なぜか?自分が幸せでない人が、他人を幸せにすることは「絶対に」不可能だからです。
STEP1 「わたし」の幸せを追求すること
「わたし」の幸せを追求すること。一言でいうと「利己」と呼ばれるやつですね。
利己、というと「自己中心的」とイメージしやすいですが、「自己中心的になれ」と言っているわけではありません。
「わたし」の幸せとは、「信用関係」をうまく築くということを意味します。
信用とは、ビジネス間の契約のような、「10万円を払ったら、〇〇してもらえる」というような、与える、与えられるがイコールとなっている状態です。
つまり、「GIVE & TAKE」の関係であり、GIVEの価値とTAKEの価値がイコールになっている状態のことです。
必ず、イコールでないといけません。なぜなら、どちらかが過剰の場合、料金を安くしてよ とか もっとサービスの質を上げてよ などと なってしまうからです。どちらかを上げるか下げるかして結局価値が平等になるようになります。
「〇〇ができるようになったから給料を上げましょう」
とか
「成長し目標達成できるようになったので昇格しましょう」
などが、「わたし」の幸せの例になります。
給料が低いと嘆く外国人労働者には、残業をどんどんさせるのではなく、この認識を共有することとそれを評価するための評価制度をしっかり周知することが非常に重要になります。
人材監理の正解においては、お互いの価値がイコールでバランスしていることが、社会における「当たり前」としてのキー概念になります。
STEP2 「あなた」の幸せを追求すること
次は、「あなた」の幸せです。つまり「利他」。
外国人を含む労働者の皆さんの場合は、「会社」の幸せを意味します。上司の場合は、「部下」の幸せですね。
ちなみに、稲盛和夫さんもよく「利他」という言葉を使っておられました。これは私の勝手な解釈なのですが、稲盛さんの語る「利他」は、このブログで言うステップ2とステップ3両方を包括しておっしゃられてたんじゃないかな、と勝手に私は思っています。
さきほどは、「信用」の関係でした。
こちらは、「信頼」の関係です。
信用は契約関係のように相手の能力などを担保として信用することでしたが、
信頼は、全く違います。
信頼とは「どんな理由があれ、相手を受け入れ尊敬すること」です。
これは、私が在留資格を専門とし始めた頃からずっと言い続けてきたことです。
「外国人を受け入れるということは外国人を信頼すること」「人を雇うとは相手を信頼すること」
「会社に入社するとは会社を信頼すること」「上司(部下)ができるとは上司(部下)を信頼すること」
に他なりません。
いいですか、「どんな理由があれ」ですよ。
相手が、仕事ができるとか気が利くとか、悪いことをするとかしないとか、日本のことを知ってるとか知らないとか、関係ありません。
そして「尊敬」とは、あこがれの俳優さんとか女優さんみたいな話ではありません。
尊敬とは、「相手が何を見、何を聞き、何を感じ、何を言おうとしているのか」を「真剣」に「感じようとする」ことです。
つまり、いかなる状況でも、相手の状況を真剣に理解しようと務めること。これが、信頼関係です。
先程の信用関係は、契約の関係のようなものなのでお互いの損得が釣り合う必要がありました。
しかし、信頼関係は、「一方的に信じ切ること」により生まれる関係なので、「GIVE」しか存在しません。損得も存在しません。つまり、「GIVE & GIVE」が信頼関係なのです。
部下の能力を疑うのではなく、仕組みを作り、成長の機会を与え、結果だけを信じて待つ。
途中経過には口出しをしない。だって信じて任せたのだから。
そして、結果が不十分なら不足をしっかりと認識させ再スタートの機会を与えて成長の機会を付与する。
これが、上司の役割です。
部下は、会社や上司の悪口を言うのではなく、結果を出し続けること。上司のパスに応え続けること。
これが信頼関係です。
「与えてもらうこと」ばかりではなく「与えること」。
その覚悟をできた人にだけ、「幸せ」は訪れるのです。
なぜなら、人は、「与えること」つまり「貢献すること」で幸せを感じるように設計されているからです。
「貢献感」が一般的に言う「やりがい」の正体で、「幸せに必要なこと」です。
STEP3 「私たち」の幸せを追求すること
信用の関係、信頼の関係を乗り越えてきた先にあるのは何でしょう?
「自立」です。
ようやくここで「一人前」になれるのです。
一人前になったときに、「わたしが」という「自己中心性」から脱却することができます。
ここまで来て初めて、「本当の利他」が理解できたと言えるのです。
そして、利他が理解できたときに何を思うか?
「もっと広い範囲の利他に貢献したい」
です。
個人の利益よりも会社の利益。
会社の利益よりも愛知県の利益。
愛知県の利益よりも日本の利益。
日本の利益よりも世界の利益。
こうして、「私たち」の輪が広がっていきます。
私は迷ったときは、より広い社会が恩恵を受ける選択を取るように心がけています。
そう考えると、
コンプライアンス意識に欠ける人って、きっと「幸せ」じゃないんでしょうね。
すべてのステップに共通する大切なことは「成長」
成長する覚悟
すべてのステップにおいて、成長が関係してきます。
成長するためには、「失敗を受け入れて変化する」という選択をしないといけません。
「変化する」って人間にとっては「恐怖」なんですね。
ホメオスタシスというやつです。
しかし、変化しなければ幸せにはなれません。
これは、精神論ではなく、「事実」です。
変化するかしないかの選択をするのは人生の主人公であるみなさん自身です。
その覚悟を決めたときに、その瞬間から「幸せ」になれます。だれだって。いつだって。
過去ではなく未来を語れ。
変化するための方法は、至ってシンプル。
過去ではなく未来を語ることです。
あいつのせいでできなかった。こんなにいそがしいのに私がやるの?会社が悪い。経済が悪い。etc…
過去の免罪符は一切不要です。いますぐすててください。
必要なことは唯一つ。
じゃあ、次は
「いつまでに、なにを、どうするのか?」
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