人材監理の正解|「失敗を受け入れること」を部下に突きつけられる上司が部下を幸せにする。
優しい上司は、あなたを「飼い殺す」
上司の仕事は、「部下を成長させること」により「組織を成長させること」。
当たり前ですよね。例えば、課長は、課という組織全体の責任を、部長は部という組織全体の責任を負っています。
その責任とは、売上の目標や新規受注などの目標を達成することにより、組織が良い成績を上げることです。
それぞれの組織の成績の合計が、会社の成績になります。
同じように、組織の成績は個人の成績の合計により成立します。
つまり、組織がいい成績をあげて成長していくためには、個人が成長していかなければいけないのです。
これは紛れもない「事実」ですよね。
じゃあ、個人が成長するためには、何が必要でしょうか?
なにが「できて」なにが「できない」かを認識することが、成長には絶対必要です。
なぜだかわかりますか?
ゴルフをやっていました。調子が良かったのに急に右に球が曲がり始めました。
ボールの位置が悪いのか、テークバックが悪いのか、スタンスが悪いのか、はわかりません。
ただ、クラブフェイスが開いた状態でインパクトしている、ということは間違いないです。
つまり、「スクエアにインパクトを迎える」ということができていないわけですね。
もし、これを認識せずに、がむしゃらにスイングを変にいじってみったり、がむしゃらに立つ位置を変えてみたり・・・なんでことをラウンド中にやり始めたらどうなりますか?ご想像の通り、悲惨です。
クラブが開いて当たっていることがわかったなら閉じてやれば、「右に曲がる」という減少は改善されるはずですよね。
実際に、テークバックでフェイスの向きを意識してみるとかで、右に曲がるのは治りました。
グリップは、スクエア。スタンスもスクエア。スイング軌道も問題ない。
こうやって、一個一個確かめていった結果、じゃあテークバックで開いているのか?!ということでテークバックを意識したら「あたり」だったわけですね。
つまり、「できていること」と「できていないこと」を認識することで、できるようになるための「行動変化」をおこし、見事まっすぐ打てなかったものが真っ直ぐ打てるようになりました。
これがまさに成長の状態です。
※実話です。
「できない」を気づかせるのがコーチ(上司)の仕事です。
たまたま、私は、これに自分で気がつくことができました。しかし、もし気づかなければ沼にハマっていたかもしれません。
もし、コーチを付けて見てもらっていれば、一瞬で「できていないこと」を教えてくれて直せていたかもしれません。
このコーチの役目をやるのが仕事では「上司」なわけなんですね。
コーチが、できてもしないのに優しく、「大丈夫だよ、あとは僕がやっとくからね!!」なんて指導してたら、ゴルフうまくなると思いますか??
それと同じで、優しく、現実を突きつけずに、部下をナデナデして育てていたら部下は成長するはずがありません。
部下が成長しなかった場合、その上司の責任なので、まさにその部下の一生の責任を取らないといけないレベルの話になります。
メンバーが成長しなければ当然組織もその分の成長が阻害されるので組織からも責任を追求されます。
まさに踏んだり蹴ったり。
厳しく「できない」を突きつけて、行動変化を促す上司が”真のリーダー”
よって、部下の失敗をちゃんと部下に自覚させ、「できていない部分」を認識させて、それを解消する新しい取り組みを行っていくように部下をサポートしていくこと。
これが、「本当の上司の姿」であり、真のリーダーシップじゃないかなあと思います。
リーダーシップの先に成長と幸せがある。
このリーダーシップについていった先。つまり一生懸命目の前の失敗と向き合い、たくさんの「チャレンジ(行動変化)」を行ってきた人こそが、成長できる人であり、成長の先にある「幸福感」を手にできる人になれるのです。
よく、「失敗を恐れずにチャレンジ」と言われるけど、
それをすべきなのは経営者とか組織の長とか本当に新しいものを作り上げていかないといけない人だけなんだと思います。
イチ社員がやるべきことは、失敗を恐れずにチャレンジではなく、「失敗を受け入れてチャレンジ」です。
上司は「失敗を恐れずチャレンジせよ」
部下は「失敗を受け入れてチャレンジせよ」
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